10月25日(日)に開催予定でした、水戸黄門漫遊マラソン(茨城県水戸市)の大会レビューです。
2018年に出場し、大会新記録で優勝しました。茨城県と水戸市が力を入れている一大イベントです。2020年大会は残念ながら中止となってしまいました。マラソン大会100撰に選ばれている大会ですので、このレビューと併せて来年度の出場予定の検討材料にしていただければ幸いです。
目次
アクセス
・JR常磐線水戸駅
上野から特急で65分程と、関東南部からでもアクセスは悪くありません。行きも帰りも車内はランナーでいっぱいです。特に帰りは特急電車が大混雑し、予定している時刻の電車に乗れない可能性がありますので、お気をつけください。肌感覚ですが、遠征ランナーは前泊が多いかと思います。
・車で来場する場合
主催者準備の駐車場はありません。ただし、関東北部の車社会の地域のため、大会公式HPに有料の駐車場情報がありますのでご参照ください。
前泊する場合
大会前日に宿泊する場合は、早めに宿舎を確保した方が良いです。できれば開催1年前には予約した方が良いでしょう。ホテルは駅前、周辺にたくさんあるのですが、直前になってしまうと予約は困難です。特に禁煙室は激戦ですので、早めに行動しましょう。
会場
・茨城県庁三の丸庁舎
ゴール地点、表彰式ステージ、荷物預け場所(庁舎隣)がこちらになります。スタート地点は少し離れた場所にありますので、余裕を持って行動しましょう。雨を避けるところはないので、対策は必要です。2019年は雨が降りました。
会場の雰囲気
茨城県と水戸市の一大イベントのため、前日からランナーで溢れ、マラソン大会という雰囲気に満ちています。当日も、大会会場には、特設フードコート、協賛企業ブースがたくさん設置され、お祭り感も強くなります。
大会ゲストも増田明美さん、谷口浩美さん、平塚潤さんとレジェンドランナーが毎年参加されます。平塚さんはガチンコでフルを走ります。
トイレ
たくさんの仮設トイレがありますが、一万人を超える参加者がいますので、大行列になる前に早く済ませた方が良いです。
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大会の規模 レベル
毎年1万人を超える参加者があるフルマラソンがメインの大規模大会です。エントリー合戦、抽選はありません。
レベルとしては、実業団選手が出場してくることはありませんが、ロードレースシーズンの本格的な開幕ということもあり、実力のある市民ランナーが多数出場してきます。第2回大会以降、男子フルの部は毎年大会記録が更新されており、現在男子の大会記録は2時間19分52秒(小平市・大橋秀星選手)です。来年度もそのタイムを狙ってたくさんの強豪ランナーの参戦がありそうです。ちなみにフルの部で優勝すると次回大会の招待選手となりますので、大橋選手の参戦はほぼ間違いないかと思います。
コース
水戸市内を周回します。折り返し地点は4箇所あります。高低差だけを見ると平坦が多いコースに見えますが、微妙なアップダウンが多数あり、30km手前からは登ったり下ったりを繰り返します。最後の最後に、関係者が『あえてコースに選んだ』と語る、登りの激坂があり、消耗したランナーをゴール手前で苦しめます。ここは体力が残っていなければ壁のように見えるでしょう。沿道の応援は絶え間なくありますので、孤独感を感じたり心が折れることなく走ることができるはずです。
終盤にトンネル内を通過しますが、ここにも応援の演出があります。あえてネタバラシはしません。実際に参加して確かめてください。感動すること間違いなしです。
ラジオ中継
大会当日は地元ラジオ局『茨城放送』の中継が長時間に亘ってあります。レース中は、先頭集団の実況がメインで、中継車が一台並走します。放送終了後でもラジコプレミアム(有料)で1週間聴くことができます。
表彰
・フルの部 男女各総合1位~10位
・年代別表彰 男女1位~3位(表彰式はナシ)
総合1位~10位の選手は特設ステージでの表彰式があります。賞品の内容がとても良いのが特徴です。私が2018年に優勝した時は、SurfaceGO(タブレット端末)、GoPro(小型カメラ)、茨城空港発着の往復航空券、米、乾麺、饅頭、等をいただきました。賞品の金額的には私が出場した中で一番です。その他トロフィーや賞状もあるので、電車で来た場合は一度に持ち帰ることは困難かもしれません(発送はできます)。素晴らしい賞品の数々、主催者・スポンサーに感謝です。
また優勝者はゴール後に茨城放送のインタビューがあります。大会パネルの前で行われるので、ヒーローインタビューのようです。表彰式終了後には新聞社や高校の新聞部からの囲み取材があり、自分がプロ選手になったかのような感覚になります。初めての経験で粋な計らいだなと感じました。
エピソード
ゴール後に荷物を受け取ると、60歳代くらいの男性係員の方が『1位だったの?握手して』と言われたので、有名人ではないですよ、と返すと『関係ないよ、縁起いいからね。おめでとう。』と手を差し出してくれたのがとても嬉しかったです。また、表彰式まで時間があり、当時妊娠中でお腹が大きい妻がステージの前で長女と一緒に待っていたのですが、それを見た水戸市の職員の方が表彰者待機のテントまで案内してくれ、椅子を用意していただき長女には大会グッズを渡してくれました。妻は感激し、私も人のあたたかさを感じることができました。
最後に
大規模ではありますが、管理運営の行き届いたストレスのない大会です。マラソン大会100撰に選出されたのも納得できます。コースもバリエーションに富み、市街地、観光地、田園地帯と水戸市を網羅できるので走っていて飽きません。茨城県には勝田マラソン、かすみがうらマラソンと全国的に有名な大会がありますが、こちらも引けをとらない盛り上がりを見せています。私も来年はレコードホルダーを奪還すべく、水戸に帰ってきたいと思います。